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「鳥は美しいですね、羽も、姿も、色も、声も。そして何より空を飛べる。羨ましい限りです。」
「君はなにもわかっていないね、君は鳥の呼吸を聞いたことがあるかい」
「いいえ。」
「そうだろう。鳥も生きているんだ。そこをわからなければダメだ。姿形ばかり、そして美しいところばかりに目を向けて本質を探ろうとしない。それでいて人間は嫉妬ばかりする。ひどいことだと思わないか。」
「そうですね。」
ああ、愚かしい、愚かしい。
なんと愚かしい方なのでしょう。
その傷一つ付いていない綺麗なびい玉のような目玉には、どんな世界がうつっているのでしょう。
そしてきっとその若く背の低い空には、朝と昼と夜しか訪れていないのでしょう。
なにより夜には眠りにつき、いつでも光は当たると心から信じきっているのでしょう。
なんと美しい方なのでしょう。
ああどうか、この脆弱な思想ある方が、美しくいられますように。
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舞姫は空を飛びました。
舞姫は言いました。
いつもいつも言いました。
舞姫は空を飛びました。
見たこともない笑顔で飛びました。
私に向けていた笑顔はきっと無理をしていたのだろうと
ようやく気がつきました。
舞姫は言いました。
「私は、風になる。」
だから、あなたは花になってね、と。
あなたなら大丈夫、と。
舞姫が長い髪を私の精一杯伸ばした手をかすめながら冷たく無機質なコンクリートを蹴りました。
とてもとても力強く、そして美しく。
「ごめんなさい」
ごめんなさいと私は言いました。
風は言いました。
「ほらね、そうやって傷つける。」
ごめんなさいが優しいとは限らない。
風はそう言って私の瞳に塵を運びました。
舞姫は嘘をつきました。
舞姫は空になり、鳥になり、風になり、大地にも花にもなりました。
舞姫は嘘をつきました。
私は花になっていません。
一体どちらが幽霊だったのか
これは、支えをなくしたそんな意気地無しな女の子の物語。
舞姫は言いました。
いつもいつも言いました。
舞姫は空を飛びました。
見たこともない笑顔で飛びました。
私に向けていた笑顔はきっと無理をしていたのだろうと
ようやく気がつきました。
舞姫は言いました。
「私は、風になる。」
だから、あなたは花になってね、と。
あなたなら大丈夫、と。
舞姫が長い髪を私の精一杯伸ばした手をかすめながら冷たく無機質なコンクリートを蹴りました。
とてもとても力強く、そして美しく。
「ごめんなさい」
ごめんなさいと私は言いました。
風は言いました。
「ほらね、そうやって傷つける。」
ごめんなさいが優しいとは限らない。
風はそう言って私の瞳に塵を運びました。
舞姫は嘘をつきました。
舞姫は空になり、鳥になり、風になり、大地にも花にもなりました。
舞姫は嘘をつきました。
私は花になっていません。
一体どちらが幽霊だったのか
これは、支えをなくしたそんな意気地無しな女の子の物語。