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「鳥は美しいですね、羽も、姿も、色も、声も。そして何より空を飛べる。羨ましい限りです。」
「君はなにもわかっていないね、君は鳥の呼吸を聞いたことがあるかい」
「いいえ。」
「そうだろう。鳥も生きているんだ。そこをわからなければダメだ。姿形ばかり、そして美しいところばかりに目を向けて本質を探ろうとしない。それでいて人間は嫉妬ばかりする。ひどいことだと思わないか。」
「そうですね。」
ああ、愚かしい、愚かしい。
なんと愚かしい方なのでしょう。
その傷一つ付いていない綺麗なびい玉のような目玉には、どんな世界がうつっているのでしょう。
そしてきっとその若く背の低い空には、朝と昼と夜しか訪れていないのでしょう。
なにより夜には眠りにつき、いつでも光は当たると心から信じきっているのでしょう。
なんと美しい方なのでしょう。
ああどうか、この脆弱な思想ある方が、美しくいられますように。
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